ODESSEY「Ai-ONE」|3パットの真実【試打して気づいた事】
突然ですが、「2,500,000$」この金額をご存知でしょうか?
この金額は、2023年にマスターズ制覇したジョン・ラームがPGAツアー2022年シーズンに『3パット』で逃した金額です。
『3パット』で損しているという情報をODESSEY(※以下オデッセイ)のツアー担当者がラームにアドバイスした事がきっかけで、23年の終盤シーズンよりパターを「Ai−ONE」に変更することになりました。
この話は、「Ai−ONE」発売時に話題となった実話ですが、ラームの平均パット数が182位から43位に爆上がりしている事実を見れば成果が出ていることがわかります。
この記事では、何故パターを変えるだけで『3パット』が減り、何故オデッセイの「Ai−ONE」が多くのツアープロがしようしているのか?という謎を紐解き「Ai−ONE」の魅力をお伝えします。
また記事の後半では、20年以上前の「2BALLパター」からオデッセイの各シリーズを乗り換えて使用し続けている筆者が、「Ai−ONE」を全て試打してレビューしています。
この記事を読んで欲しい人はこんな方
- 3パットをできるだけ打ちたくない方
- パターを始めて購入検討されている方
- パターの形状の特徴を知りたい方
- ODESSEYの購入を検討されている方
\ この記事の筆者はこんな人 /
オデッセイは3パットの原因を解明
パターが苦手なアマチュアならわかるけど
どうして、プロゴルファーでも3パットになっちゃうの?
たま美ちゃん、素直で良い質問だね。
オデッセイが研究を重ねて導き出した考えはこうだよ↓
例えば、ゴルファーが2人「A」と「B」がいて、それぞれ約10mのパットを打った場合。
(※約10mはPGAツアーにおけるファーストパッティングの平均距離)プレーヤー「A」が約90cmに寄せられると、ツアープロならここから99%の確率で決めることができます。
一方、プレーヤー「B」が約1.8m残したとすると、ここから決められる確率は約70%に激減して、プレーヤー「B」には『3パット』のリスクができてしまいます。
わかったわ!
ファーストパットがカップに近づけられない事が3パットの原因ってことなのね!
その通りだよ、たま美ちゃん。
そこで、「パットのボールスピードを安定させ、ファーストパットをミスしてもカップに近づく事ができれば『3パット』の可能性は軽減されるかも知れない」と
オデッセイの開発陣は考えついたんだよ。
でも、どうすればパターのミスが防ぐことができるの?
パターにそんな機能を持たせることができるの?
そうだね、とても難しい技術だよね。
だけどオデッセイは「AI」を使って課題を解決したんだ。
そして、設計されたのが新しいインサートなんだ。
「ボール初速をコントロールして、ミスパットの転がりを安定させる事ができれば、『3パット』の可能性は軽減される」と仮定したオデッセイの開発陣はAIを用いてフェース全体の初速のバラつきを最小限に抑えるフェースを開発しました。
これが、「Ai−ONE」&「Ai−ONE MILLED」に採用されている最新インサートの開発背景です。
これらは素材こそ異なるが、どちらもオフセンターヒットによる初速のバラつきを抑えるようになっている。
AI設計のフェースインサート技術
オデッセイの開発陣がAIを用いてフェース全体の初速のバラつきを最小限に抑えるインサートを開発した際には、「打音」と「打感」もこだわらないと契約プロに使用して貰えないことを理解した上での開発となりました。
例えば、「Ai-ONE」シリーズはインサートが2層になっていて、表側は「ホワイトホット」のウレタンポリマーでコーティングされている一方、裏側はアルミ素材でAI設計の複雑な形状をしています。
この2層設計により、AIの「アルミインサート」による性能向上と「ホワイトホット」のパフォーマンスと「打感」を再現しているのです。
そして、「Ai-ONE MILLED」はAI設計インサートと精密ミルドパター構造を組み合わせた設計で、インサートは「64チタン合金」が採用されています。
このモデルの最後が「T」になっているのはチタン(Titanium)が理由です。
見た目のプレミアム感も強く、「所有欲」を満たしてくれるモデルになっています。
Ai−ONEシリーズの機種紹介
2023年11月の発売開始以来、注目を浴びることになった「Ai−ONE」ですが、追加モデル7機種が2024年2月16日に発売されました。
追加されたモデルは、
- ブレードタイプの「#2」
- ツノ型ヘッドにダブルベントネックの「#7DB」
- 幅広ブレードのクランクネック「DOUBLE WIDE クランクホーゼル」
- 白と黒のコントラストが特徴の「JAILBIRD MINI ダブルベント」
- かまぼこ型マレット+ダブルベントネックの「ROSSIE ダブルベント」
- 初の2-BALL+クランクネックの「2-BALL クランクホーゼル」
- ダブルベントネックの「2-BALL ダブルベント」
今回のモデル追加により、「オデッセイ Ai−ONE」パターは全12形状になり、多くのゴルファーに合わせられるパターラインナップになりました。
\ 「 Ai−ONE」パターの全形状はコチラ /
\ 「Ai−ONE MILLED」のモデルはコチラ /
このモデルはインサート裏側のバリアブルな(厚みが変化している)形状が見える窓を備えていないことも特徴です。
「Ai-ONE」シリーズの魅力
このシリーズ最大の魅力はあらゆるゴルファーに合わせた形状を用意していることです。
また、ノーマルAi−ONEではフェースの背面が透けてインサートが見えるようになっているところも新しい試みとして面白いと感じています。
ここからは、「Ai−ONE」をアマチュア目線で試打してみて、推奨できるゴルファーの特徴をまとめました。
尚、私は現在「トゥーロン SAN DIEGO」を使用しているので、ピン型形状の方が打ちやすかったため、試打評価が偏っている可能性があることをご了承願います。
試打検証
ちょうど、量販店へお邪魔した際に「ODYSSEY」の方がフィッティングのお声を掛けていただき、試打することになりました。
試打した感想
今回は「MILLED」で試打しましたが、最初の打った瞬間に感じたことは「打感」がとっても心地よいでした。
正直、Aiインサートとかわかっていなくて、この打った感触だけで十分に完成度が高いと感心しました。
次に、フェースの「トゥ側」と「ヒール側」にボールをセットしてミスパットを再現したところ、カップには届かないまでも約20cm手前でボールがピタッと止まりました。
これが、インサートの効果ということで、特にプレッシャーの掛かるパッティングでのミスしても大きくショートせずに3パットのリスクが消える根拠がわかりました。
また、パッティングテンポというか振り心地は今までの「ストロークラボ」より明らかに感性的になっています。
カーボン素材をやめてスチールに変更して最適設計することで、ヘッドの走りをイメージし易くすることができるようになったのでしょう。
シャフトの進化も大事なパターの要素だと再認識できました。
お勧めのポイント
今回のパターはアマチュアゴルファーで買い替えを検討されている方ならこのパターの性能は最高に良いと思っています。
他にスコッティキャメロンとか○十万円するようなパターをお求めなら仕方ありませんが、アマチュアでそこまでお金をかけたくないけど、自分に合った最高の一品が欲しいという方なら迷う必要なないでしょう。
おそらく迷うのは、ヘッドとネック形状の組み合わせで約20種類ある機種から選ぶ事でしょう。
それも、現在使用しているパターと同形状を選んでいただければ性能差を体感できますし、ちょっと違うものを使ってみることで新しい発見があるかもしれませんよ。
- パターを初めて購入しようとしている方
- インパクトが安定していない(技術:Aiインサート)
- 試合・競技に出ている(技術:Aiインサート)
- デザインにこだわりを持っている(形状:豊富なラインナップ)
- ストロークが安定していない(技術:ストロークラボ)
- ロングパットで3パットを減らしたい(Ai+シャフト)
- 打感を変えたい(インサート:チタン・ホワイトホット)
まとめ
ゴルフにおいて、パターはグリーン上でカップに向かって打つ最後のクラブで、ラウンド中は14本のクラブの中で一番打つ機会の多いクラブです。
ご存知の様にパターはボールを飛ばすクラブではなく、カップインを狙うためにターゲットへ向かって打つクラブですよね。
実は価格のコトを抜きにすれば、体力差のあるプロゴルファーと同等の商品を使うことができるのはパターだけと言われているんです。
もちろん、プロゴルファー並みのヘッドスピードとフィジカルを持っている方ならツアープロモデルのドライバーやアイアンを使用することもできるでしょう。
しかしながら、そんなアマチュアゴルファーは一握りでしょう。
もちろん私も自信はなく、ザ・一般アマチュアの体力しかありません。
ですが、パターだけは本当に自分の好きな物を選んで良いのです。
皆さんはこだわりを持ってパターを選んでいますか?
「憧れのツアープロと同じ物を使いたい」、「誰も持っていないカッコイイ物を使いたい」といったアマチュアゴルファーの夢を叶えてくれる商品ですので一度、自分に合ったパターもしくは、見た目が好みのパターを探してみていただきたいと思います。
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