90切り攻略|調子が悪くても90を切るコースマネジメントと考え方を紹介
こんにちは、「たまごる」です!
この記事を読んでいるということは、「90切り」が中々達成できずに悩まれている方だと存じます。
ゴルフを始めて「100切り」を達成し、ゴルフが楽しくなってきた勢いで、さらに練習に励み次は「90切り」いよいよ「80台」の壁に近づいているあなた!
「90切り」の壁が近づいているということは、おそらくショットの練習も定期的に実践して安定したスイングが身についていることでしょう。
それなのに、中々「90切り」が達成できないといった方は一度「マネジメント」について考えてみては如何でしょうか?
この記事では、「90切り攻略」のコースマネジメントについて解説します。
また、下記のような80台でプレーするゴルファーの考え方についても説明して参ります。
- 傾斜地の考え方
- バンカーの考え方
- トラブル時の考え方
- パー5・パー3の考え方
- アプローチ・パターの考え方
日頃の練習や仕事から帰った後のリラックスした状態で読んでいただければ、きっとあなたのゴルフに変化が現れると思います。
是非最後までお付き合いください。
スタートホールで考えること
ここでは、誰もが緊張してしまうスタートホールに考えて欲しいことを解説してきます。
出だしが良ければ勢いがついて好スコアが出ると思われがちですが、実際に「80台」で回る人はどんなことを考えているのでしょうか?
ティーショット(1打目)
100点満点のショットが打てなくてもOKという考えを持ってください。
そもそも、スタートホールのティーショットでは60点くらいのショットが打てれば大成功と捉えましょう。
なぜなら、朝一は体も動きが硬くなっていて当然のため、そもそも100点のショットを打てる状態ではないからです。
そのため、ダフったりトップせずOBやハザードを避けることができれば、たとえ「ラフにボールが行ったとしてもOK!」と考えることで余計な緊張を自分に与えることなくショットと向き合えるようになるのです。
セカンドショット(2打目)
セカンドショットもティーショット同様に考えて狙うようにしていきましょう。
どういうことかというと、無理にパーオンを狙わない考えです。
もちろん自身のある距離や狙えるミドルアイアンでのセカンドショットであればグリーンを狙うべきです。
ここで、必ず守っていただきたいのが「スタートホールの2打目は絶対にOBを避ける」です。
基本OBはどのホールでも避けるべきエリアですが、スタートホールはまだ体が動かなかったり、ゴルフ場と対話ができていない状況でプレーが進んでいきます。
ティーショットでOBを避けることができたプレーヤーは頭からOBゾーンが消えてなくなっている状態でセカンドショットを打ってしまうミスが一番起こり易い状況と認識してください。
そして、このセカンドショットがOBに行ってしまうと、上手くリズムに乗ることができず、一日中スイングが安定せずにスコアを崩しやすくなる状態に陥ってしまいます。
では、OBがあって無理に攻めないと決めたら何処を狙ってセカンドショットを打つべきでしょうか?
それは、「次にアプローチし易い場所」を選んでセカンドショットで狙っていくという考え方です。
80台のゴルフはパーオンできない事を前提に次のアプローチエリアを考えて攻めて行く事が大切です。
特にスタートホールでは、グリーンの手前の安全エリアを狙って攻める事が良いでしょう。
なぜなら、日本のゴルフ場のグリーンは殆どが受けグリーンになっていて、奥から手前に傾斜がついています。
よって、アプローチで転がしてピン方向を狙い易い環境が整っているのです。
逆にグリーンの奥は予測がつきにくい環境が整っており、下り傾斜に向かってアプローチをすることになるので、ゴルフが上手いプレーヤーはそういったライを嫌います。
スタートホールからトラブルに巻き込まれるよりは、一打刻んで安全にピンを狙える方が総合的にスコアが纏まるという統計・経験から80台で回るゴルファーは無理しない攻めルートを考えてプレーしています。
アプローチも手前から!
スタートホールではアプローチも手前から攻める事をオススメします。
謙虚すぎる弱気なゴルフに感じるかもしれませんが、リズムに乗れていないスタートホールではパターで下りのシビアなラインを残さないように考えることで、リラックスしてホールアウトすることができます。
そして、この安全すぎるマネジメントによってスタートホールが「ボギー」だったとしても大成功と考えましょう。
もちろん「パー」が取れれば御の字ですが、スタートホールでダブルボギーを打たないことの方が「90切り」レベルではとても大切なことなのです。
ストレートにお伝えすると、「90切り」を目指すゴルファーのスタートホールは「ボギー」を目標にしましょう。
最初の3ホールで流れを掴む4つの心構え
続いて、スタートホールを含む最初の3ホールをプレーするにあたっての心構えについて説明します。
❶攻めすぎない事
最初の3ホールではゴルフ場の流れを掴めていない状態のため、しっかり様子を見るために攻めすぎない事を常に考えましょう。
先ほどの手前から手前からの考えと一緒で安全なマネジメントをすることでスコアが崩れにくくなります。
❷リズムを作ることに徹底する
そして、とても大切なのがこのリズムを作ることに徹底してラウンドの流れに乗るということです。
ここで言う「リズム」は自分のプレーの速度を一定にして緩急をつけたプレーをしないと言うことです。
例えば、右の林に入ったから探すのに走って「息を切らせながらプレーしない」やOBに入ってしまって取り返そうと「力任せにショットを打つ」といった強弱の激しいゴルフをしないと言うことです。
後々、チャンスが来れば強振せざるを得ない場面が来るので、スタート3ホールは小波の様に静かにプレーをすることで自分のプレーリズムを作り上げてゴルフ場の流れに乗っていきたいですね。
❸スタート3ホールは3オーバーでOK
流れに乗る作業のため、安全ゴルフをした結果3オーバーで出だしをクリアできれば大成功と考えていきましょう。
理由はスタートホールの時と一緒で、安全に流れに乗ることを目標にするとどうしても「パーオン」できずに「ボギーオン」となってしまうからです。
「90切り」を目指してプレーをするならボギープレーではダメなのですが、落ち着いてプレーのリズムを作るためには「ボギーでホールアウトして、ダブルボギーより上のビッグナンバーを避ける」必要があるのです。
❹スタート3ホールのスイングは振り切ることを考えよう
スイング面では、細かいことは考えずフィニッシュまで振り切ることだけ考えましょう。
スタートは体がまだ温まっていないために、動きが悪い状態ですからリズムを整えて流れを掴みながら、スイングは体をしっかり回して振り切る事を意識してプレーしてください。
そうすることで、4ホール目以降でしっかりと本来のスイングをリズムよく振り切れるように体も温まってきます。
何故最初のうちに振り切る事をするのかというと、ボールが曲がることを恐れてスイングが縮こまってしまうことを避けるためです。
スタートホールから「恐怖心」でクラブフェースをボールに当てに行くような動きをしていると、残りのホールでも「恐怖心」が拭えずにビビりスイングのままラウンドが終わってしまい易いからです。
- 攻めすぎない事
- リズムを作ることに徹底する
- 3オールを3オーバーでOK
- スイングはフィニッシュまで振り切る
以上4つの心構えを持ってスタートホールを安全に切り抜けることでリズムに乗り、本来のパフォーマンスを発揮しやすくなるはずです。
ティーショットのターゲットと考え方
続いてティーショットの時に注意していただきたいポイントを説明します。
「100切り」の時とは違い、「90切り」レベルの方は以前よりドライバーショットが安定しているはずです。
しかし、ドライバーが安定したからといって油断はしないでください。
「90切り」レベルではもう一歩先の考え方が必要になってきます。
ティーショットのターゲットセットのやり方
パー4、パー5に限らずパー3でも気をつけていただきたいのが、ターゲットセットのやり方です。
なるべく遠くに目標(ターゲット)をセットしてアドレスに入るように心がけましょう。
例えば、遠くに見える山や鉄塔など高く見えている目標を見つけてください。
遠い目標の方がアドレス時のアライメント誤差が少なくなるからです。
意識せずにアドレスを取っている方はそのままのセットアップのやり方で問題ありません。
注意していただきたいのは、初心者の頃に教わった「なるべく近い目標に向けてアドレスを取る」と言う癖が残っている方です。
初心者の方や「100切り」を目指している方は、アドレスを遠くの目標に対してセット出来ないため近くに目標をセットしてアドレスに入ってしまいがちです。
そのころの癖がのこている方はこの機会に矯正する事をオススメします。
ティーショットを打つ前に考えること
もう一つ、ティーショットの考え方について解説します。
それは、「次に自分が打ち易い場所へ打つ」です。
とても大切なマネジメントで、場合によってはクラブを一と番手落としてティーショットを打つ選択をすることも考えていただきたいですね。
例えば、パー4が300yだった場合にあなたの得意距離が100y・ドライバーの飛距離が230yと仮定しましょう。
230y地点には左右にバンカーがありますが、200y地点は安全なフラットなライだった場合。
どう考えても、200y地点にボールを運んだ方が安全にグリーンを捉えることができそうですよね?
攻め方は人によりますが、ドライバーを70%の力感で打つか?3番ウッドでバランスよく振り切る打ち方をするか?
日頃の練習で出やすい球をイメージしながらティーショットに臨む方が安全にボールを運ぶ事ができます。
この考え方を繰り返すことで、1打目の大きなミスを少なくすることが出来る様になります。
パー4の2打目の考え方
ティーショットがトラブルなく安全に打てた次にグリーンに向かって打っていく2打目のショットでは何を考えて臨めば良いのでしょう。
まずは、「ターゲットは小さくしない」事を考えてください。
「90切り」を達成するためには「しっかり『パーオン』してバーディパットを打たないといけない」と考えている方は、今すぐ考えを改めてください。
もちろん、自分の得意な距離が残っていたなら、そのまま打っても構いませんが150y以上のロングアイアンを必要とするような距離が残っていた場合は、先ほどと同じように「次に打ちやすい場所」を狙って打っていくことが大切です。
特にここで注意深く確認して欲しいのがグリーン周りです。
何故なら、ゴルフ場のグリーン周りは罠がたくさん仕掛けてあるからです。
グリーン周辺で一番安全な場所はどこか?「カートについてるコースマップ」や「ヤーデージブック」を確認しながらグリーンを外してもアプローチしやすい場所を狙っていくことが正しいマネジメントです。
2打目でグリーンを狙う注意点は
- グリーン周辺の罠を確認
- グリーン左右で絶対に打ってはいけない場所を避ける
- 持ち球のクセを生かしてターゲットを大きくしてショットする
常にミスショットを想定して打つことが「90切り」のレベルでは必要になります
そしてなるべく「寄せワン」パーを拾ってスコアを作りましょう
グリーンを外して「寄せワン」パーを拾うことは、とても地味で綺麗なゴルフに見えないかもしれませんが、この攻め方は「80切り」のレベルでも必要なスキルになります。
もし、あなたが将来「70台」やシングルプレーヤーを目指すのであれば、今のうちから経験値をしっかり蓄えることを推奨します。
そのアプローチについては次の項目で説明していきます。
【超重要】アプローチの考え方
ここでは今回の「90切り」を達成させるために一番重要なアプローチについて考え方を解説します。
これから解説するアプローチの考え方が出来ていなかった方はしっかり頭に入れておきましょう。
❶次のパターラインの事を考えて狙う
まずは、アプローチでカップに寄せた後はパターでカップインを狙うわけですが、「90切り」をして80台をコンスタントに出すためにはここで「寄せワン」(1パット)のパーを一つでも多く取っていきたいので、1パットでカップインし易いラインを残すことが大切です。
具体的にどこを狙うのかというと「下りのラインを残さない場所を狙う」これに尽きます。
下り以外のエリアですから、フラットなラインか上りのラインを残す事がベストとなります。
ただ、断言できないのは、コースによっては逆目もあり得るのでその日のグリーンコンディションによって下りラインを残すことも考えの選択肢に入れましょう。
私の場合はパターがショートして打ちきれない日は下りを残すように考える日もあります。
ここでの具体策は一般的に下より上りの方がパターは易しいという一般論から「下りのラインを残さない」と解説しています。
❷転がすアプローチが打てるなら転がす
次にアプローチで頭に入れておいていただきたいのは、「基本は転がす」アプローチが易しいと言うことです。
8I、9I、PWといったバンスもなく、ロフトの立っているクラブを使って転がしてアプローチをした方が、グリーンの傾斜を使ってカップに寄せ易いからです。
例えば、SWのようにバンスのあるクラブで転がしのアプローチをする時は、ボールを右足寄りに置いてハンドファーストを強くしてセットしてアプローチをされると思います。
すると、ダフったり・地面にフェースが刺さってチャックりといったミスが出る可能性が高くなります。
そんな、ミスを重ねるとせっかく良い調子でグリーン周りまで来たのに「ボギー」どころか「ダブルボギー」にもなりかねません。
そういったミスを防ぐために、なるべくバンスの少ないクラブでアプローチをするように練習をしておきましょう。
上げなくても良い状況であれば、上げずに転がすアプローチを選択しましょう。
そして、転がし易いロフトの立ったクラブでアプローチする練習もして経験値を貯めておきましょう。
ラウンド中盤の注意点
ラウンド中盤では、体が温まってきて少しずつスイングでクラブが振れるようになってきます。
そこでラウンド中盤に注意していただきたいのがコチラです。
フィニッシュでバランスを取る事を心がける
ラウンドで中盤になると少しずつクラブが振れてくるのですが、丁度良い力感を通り過ぎて「振りすぎ」になるのを防いでいただきたい為に、「スイングバランス」を整えてください。
具体的に説明すると、「フィニッシュで数秒止まれる」くらいの力感がちょうど良い力感になります。
なぜ、こんな事を心がけるのかというと、中盤で振りすぎな状態を続けるとボールに当てに行く意識が強くなり、腕打ち(手打ち)が強くなり過ぎてしまいラウンド後半にショットが安定しなくなり、ターゲットへ向かって打てなくなってしまうからです。
多くのアマチュアゴルファーが無意識にこの状態(振り過ぎによるショットの乱れ)になっていて、後半の大事な上がり3ホールに出来ていた安全な攻め方を放棄してしまうのです。
ショットの乱れをキッカケに「どうせ安全方向を狙ってもダメなら無理に攻めてみよう」といった自暴自棄なプレーを続けていては、80台を安定して出すことはできません。
もし、ショットが狂い始めてきたら、さらに短い番手でより安全にコースを攻めることも考えてプレーしましょう。
パー5・パー3のコース攻略の考え方
ここからは、ロングホールとショートホールの攻略と考え方を説明します。
特に「90切り」レベルからパー5はスコアを崩さないホールとして攻略していきたいですね。
パー5の考え方
グリーンまでの距離をグリーンに乗せたい数で割り算する
まず、ロングホールのティーショットでは、最初に解説した考え方に追加して「グリーンまでの全距離÷3」を計算してください。
そうすることで、1打目のプレッシャーを減らす事ができます。
例えば、540yのパー5だった場合「540÷3=180」で最低飛ばさないといけない距離が180yと脳に認知させて、無理に飛ばす必要がないと自分で再認識するのです。
同じように、2打目も割り算します。
例えば、540yのパー5で打った1打目が210y飛んだとして残りが330yだとします。
残り2打でグリーンオンしたいので、「330÷2=165」で最低打たなくてはならない距離が165yとなり、2打目のプレッシャーを減らすことを考えましょう。
3打目のショットがなるべく80y〜120y以内に収められるように攻める
さらに、2打目を打つ余裕ができたらもう一歩レベルを上げて考えていきましょう。
それは3打目の事を考えて狙っていくという攻め方です。
パー5のようなロングホールにはグリーン周りにバンカーや池といった罠が多くセッティングしてあることが多くなっています。
それは、簡単に2打目でグリーンを攻められないようにする為です。
では何故、80y〜120y以内に収める必要があるのでしょう?
アマチュアの方にアプローチウェッジやPW・9Iといったショートアイアンのキャリーの飛距離が80y〜120yだからです。
グリーン周りに入れたくないハザード(障害物)がある場合はキャリーで越えなくてはなりませんが、実は上げてキャリーを出すのは30y〜50yといった短い距離より100y前後の方が断然打ち易いのです。
30yを上げて止めるロブショットより80yを上げて止めるショットの方がフルショットで打てる為、打ち方が易しいという事実を思い出してください。
攻め方を誤ってしまっている方は、なるべくグリーン近くまで運ぼうということを考えてしまいます。
グリーンをどこから狙うのか?得意な距離を考えて、打ち易い場所を残す事が大切です。
パー3の考え方
1打目は無理してピンを狙わない
パー3はティーグランドから1打目でグリーンを狙えるホールになるのでグリーン周りには罠が多く配置してある事が多くなっています。
そんな、パー3でも今まで説明してきた通り、次の手順で攻略ルートを探していきましょう。
- ピンまでの総距離
- グリーン周りの罠までの距離
- グリーン周りの安全なエリアまでの距離
- ピンの左右で安全なエリアの距離
- キャリーで狙う安全な距離を決める
- 風を考慮して決めたキャリーの距離を打てるクラブを選ぶ
- 安全エリア方向にターゲットをセットしてアドレス
安全エリア=アプローチが打ち易い場所
とにかく、パー3でも1打目にグリーンオンしないことを前提に外しても寄せられる場所に打つ事を考えましょう。
絶対にハザードに打つことはせずに、寄せて1パットでパーを取れれば大成功です。
【大切】グリーン周りで自分の得意なアプローチの型を作っておく
パー3・パー4・パー5でもグリーンを直接狙える位置で安全エリアを選択することができるようになったら、必要になってくるスキルが「グリーン周りのアプローチ」になります。
「アプローチの考え方」でもお伝えしましたが、このスキルは70台やシングルになっても必要なスキルです。
9Iの転がしや50°・52°のピッチエンドランといったアプローチを日頃から練習して転がして寄せる経験値を常に貯めていきましょう。
自分が打ち易い場所を考えて狙って打つ
これまでの解説を読んでいただいた方はお気づきでしょう。
全てのショットで「次はどこから打てば自分が楽に打てるか」を考えて打つ事を心がけましょう。
さらに、自身の得意なアプローチを磨き上げて、ショットが更に安定してくると、狙った場所へ打てるようになり、このルーティン作業を繰り返していく事で80台が出せるようになってきます。
何故なら、打ち易い場所から打ち易い場所へ打っていくと「ダブルボギー」を打たなくなってきます。
逆に無理をして打ちにくい場所から打ちにくい場所へ打っていくとダブルボギーやトリプルボギーになってしまい、「90切り」ができなくなってしまいます。
この考え方・コース攻略の狙い方ができることで、当日のスイング不調など関係なく安定してスコア「80台」を出す秘訣となります。
たとえ、スイングの調子が良くても「苦手な場所」から「苦手な場所」に打っているとスコアは纏まらなくなってしまいます。
特に、林の中だったり深いラフといった場所は要注意です!
まずは、自分が得意な場所・クラブ番手・状況を明確に認識しておきましょう。
パターで考える3つの心構え
❶打つ時はカップではなく狙う場所をみる
例えば、スライスラインでカップの左側を狙うといった場合に打つ直前にカップを見ないという心構えです。
では、どこを見れば良いかというと、スパット(近くの目標)や曲がりはばを計算した上で決めたターゲット方向を見てソコに打つというイメージを強く持ってください。
何故なら、打つ直前にカップを見てしまうとパターで打つ方向がカップ側に自然と向いてしまうからです。
これは、人間なら誰もが持っている目が向いた方向に体が自然と向いてしまう事と紐づいています。
❷飛球線後方からラインを見ながら素振りする
これは、ロングパットで3パットをしないためにボールを転がす距離とスイングスピードを合わせる目的で素振りをしっかり行います。
距離のイメージとボールの転がるスピードイメージが出し易いのでこの素振りのやり方を実践している女子プロが非常に多いです。
❸ラインによって打つ心構えが違う
下りのライン
下りのラインは打ってカップをオーバーすると思っていた以上に転がってしまう可能性があります。
打ち方は弱く打つ事で間違えではないのですが、インパクトで緩んでしまうことを避けるためにバックスイングはゆっくりかつ丁寧にを心掛けましょう。
そして、下りのラインは仮に外れたとしても返しは上りになるので傾斜によって少しオーバーするくらいは許してあげましょう。
上りライン
パッティングの打感・強さのイメージを「コツン」としっかり打つことを心構えとして持っていてください。
上りのラインは傾斜によってボールの転がる抵抗が大きくなるので最終的に出玉が減速して届かなくなる場合があります。
オーバーし過ぎは良くありませんが、カップまで届くように打つためにしっかりヒットさせましょう。
傾斜地からのショットに必要な3つ心構え
ここからは、実際のラウンドで出会うトラブル場面毎について解説していきます。
まず、傾斜地についてですがゴルフ場は地形を生かした設計になっている場合がほとんどのため、フラットな場所(ライ)は殆どありません。
そして、どんなにフェアウェイをキープしても傾斜がついている状況になるハズです。
では、自分が傾斜がキツイなと感じた場合にどのように考えて対処すれば良いのでしょう?
❶距離を出すことを優先しない
まず、最初に考えなくてはならないのが傾斜地からはスイングでクラブを振りにくくなるので距離を出す事を諦める必要があります。
無理に距離を稼ごうとするとスイングが大きくなってしまい、体の軸がブレてしまい易いので軸がブレないように
軸がブレた状態でスイングするとボールにクラブフェースがまともに当たらず、最悪なOBやチョロといった大きなミスになってしまいます。
そもそも、傾斜地はスイングがしにくい状況なので「距離を出そう」としない心構えで挑む必要があります。
❷確実に芯で打つことを優先する
傾斜地では確実にフェース面でボールを捉えるためにコンパクトなスイングで挑むように心がけるので、結果的にスイングが小さくなり、小さな力で打つことで飛距離が落ちても大丈夫と考えましょう。
飛距離の目安ですが、通常のショットで出る飛距離の約7割(30%ダウン)で振っていくと良いでしょう。
そうすることで、確実にボールをフェースの芯で捉えられるショットが打てるようになります。
ここで、少しでも欲張って大きなスイングにしてしまうとリスクが高まり「自分が次に打ち難い場所」へボールが行ってしまう事に繋がり、結果「ダブルボギー」の可能性が高まってしまいます。
傾斜地はミスの連鎖を生み出し易いので、安全で確実に当てることを優先しましょう!
❸下半身を動かしすぎず上半身を使う
では、傾斜地のスイングではどのような事を意識するのかというと、スイング中は下半身をなるべく固定させて、上半身メインでスイングする意識を持つと良いでしょう。
下半身を固定する意識ですが、ポイントが2点ありますので下記をご覧ください。
- バックスイングで左足をヒールアップさせない
- 左足がヒールアップすると軸がブレやすくなる
- スイング中は膝の曲げ具合をキープする
- 膝の曲げ具合をキープする事で腰の高さを一定に保ちやすくなる
傾斜地ではスイング中に腰の高さが不安定になりやすく、ミスの連鎖に繋がります。
ミスを最小限に抑える為にアドレスで構えた膝の角度をキープさせてミート率を少しでも上げられるように意識しましょう!
この下半身の意識によってスイングがコンパクトになり飛距離が落ちる事になっても、次のショットが打ち易い場所にキープする事を考えましょう。
グリーン周りのバンカーショットの考え方
グリーンを安全に狙ったにも関わらず、ミスショットとなってしまいバンカーに捕まってしまう事もあるでしょう。
しかし、「90切り」を達成させるためにも気持ちを切り替えて次のショットへ向き合わなくてはなりません。
ここでは、気持ちを切り替えるために必要なグリーン周りのバンカーショットについての考え方を説明します。
❶バンカーからはグリーンに乗ったらOK
グリーンへ向かってパーオンを狙ったはずが、ミスショットによってバンカーに入ってしまったら、もう一度現状を落ち着いて確認しましょう。
まず、次のバンカーショットで何を優先するべきなのか?これを意識しましょう。
バンカーで最も優先するべきことは「バンカーから出すこと」で、決してグリーン上のカップに寄せる事ではありません。
決してミスショットを取り返そうという考えは持たないでください。
バンカーからグリーンのカップへ向けてアプローチができるのは、片手シングル以下のTOPプレーヤだけです。
「80台」を目指すプレーヤーはバンカーショットでグリーンに乗れば十分といった楽な考え方でバンカーショットに挑むくらいでちょうど良いです。
グリーン周りに限らず、バンカーから1打で出ない時の精神的なダメージを思い出してみてください。
最初に出すだけで良かったと必ず思うハズです。
❷フェースの開き具合を毎ショット同じにする
続いて、バンカーショットで意識することですが、毎ショットでフェースを開く度合いを統一する意識を持つと良いでしょう。
フェース面の開き度合いでロフト角度が変化して飛ぶ距離が変化してしまいます。
- フェースを大きく開く→ロフト角度が大きく寝る→飛ばない
- フェースを小さく開く→ロフト角度が小さく寝る→飛ぶ
このロフト角度の関係性は実際のショットで自分の経験値として蓄積しないとなりません。
そのため、バンカーからのショットは毎回開く量を一定にして、自分のSWを開いた状態の距離感を経験値として蓄えるようにしてください。
ラウンドの日だけではなく、この先同じようなバンカーショットで自分が迷わないようにするために、距離感の経験を積みましょう。
トラブルになった時の考え方
ここでは、今まで説明してきたように安全にマネジメントして打ったにも関わらずにトラブルエリアに行ってしまった場合にどの様な考え方をするべきか説明します。
❶林に入った時に考える事
例えば、ティーショットでボールを曲げてしまい林に入ってしまった時はどの様に考えれば良いでしょう。
結論から申し上げると、林に入ったら「ダブルボギー」を安全に狙うと目標を下方修正する事を考えましょう。
なぜなら、「トリプルボギー」になってしまうリスクが高くなるからです。
そこで、ムリに木の間を抜いて前に出すことを諦めて、まずはフェアウェイに出してそこから「ボギー」を狙ってプレーし、上手くいかなくても「ダブルボギー」でOKと考えてプレーしましょう。
林に入ってしまった場合、絶対にダメなことは「+3打」(トリプルボギー)以上を叩かない事。
ダブルボギーならまだ「90切り」は大丈夫!と気持ちを切り替えましょう。
❷OB・池・ハザードに入った時に考える事
次にOB・池などのハザードに入ってしまった時ですが、ここでは気持ちの切り替え方が大事です。
それは、「過ぎて終わってしまったことは仕方ない」と忘れる事です。
OBに入ったからといってクヨクヨしては次に進めません。
特に競技ゴルフの様に打ち直し(暫定球)を打たなくてはならない形式のラウンドの場合は落ち込んでいる間にもう1回打たなくてはなりません。
そんな競技ゴルフを目指している方は、ミスショットを過ぎたこととして忘れる前に「もう同じミスはしないと心に誓う」と静かに闘争心を心で燃やしてください。
表面に出さずに静かに心を燃やす事で、自分の中でミスショットを消化することが出来ます。
そして過去のミスを学習して同じミスをしない事が、安定して「80台」を出すために必要なスキルとなります。
❸ショートパットをミスした時に考える事
次は本来入れなくてはならないショートパットをミスした時について説明します。
ショートパットを外すと怒りが込み上げてきたり、心が落ち着かない状況に陥るかもしれません。
しかし、ショートパットで外してしまった原因を冷静に確認してみましょう。
- ストロークが原因だった場合→もう一度素振りをして次のストロークで注意する
- ライン読みが原因だった場合→もう一度ラインを読み直して曲がり幅を確認する
ショートパットのミス修正は今後のラウンドで生きてくる技術ですので、ミスの原因を経験値として蓄積したら次のホールへ気持ちを切り替えましょう。
パターのミスは引きずる必要はありません。経験値として蓄積するのみです。
❹トリプルボギー以上を叩いてしまった時に考える事
実際にラウンドしているとトリプルボギー以上を叩いてしまう場面に直面します。
そんな状況に陥ってしまった時が「90切り」できるかどうか真価が問われる試練と心構えをしておいてください。
もし、今までトリプルボギーを叩いた事が原因でムキになって、プレーをしていた経験がある方は考え方を改めてください。
「80台」をコンスタントに出すことができるプレーヤーは、トリプルボギー以上を叩いた原因を明確にして反省し残りのホールで「同じミスをしないと誓う」コトができます。
トリプルボギー以上のスコアを出してしまった時は
- ムキになってプレーしないコト
- 冷静に原因を分析するコト
- 次のホールから同じ原因のミスをしないコト
以上のポイントに注意してラウンドすることが大切です。
反省ができたら、次のホールはもう一度やり直す心構えで、気持ちの切り替えをしましょう。
まとめ|80台をコンスタントに出すためにやっておくべき事4選
これまで、説明してきた通り「90切り」を達成して「80台」をコンスタントに出すためにはいくつかポイントがあります。
ここでは、将来「80台」を安定して出すために、大切な4つのポイントをまとめて紹介します。
❶飛距離も大事だが次にボールが打てるところにあることの方が大事と心得る
飛距離はとても大事ですが、OB・ハザードなどの「ペナルティエリア」や「自分が打ちにくい」場所にボールが行ってしまっては意味がありません。
「次に自分が打ち易い場所」にボールがあるように攻めていけるように考えましょう。
❷得意なアプローチを作っておく
こちらはアプローチの章でご紹介しましたが、パー3・パー4・パー5でパーオンしない前提で攻めていきますから、グリーン周りからのアプローチでパーを拾っていく時に使うアプローチスキルを磨いておくことが必要です。
「80台」を安定して出せるゴルファーにアプローチが下手な人は少ないのです。
❸80y〜120yで得意な距離を作っておく
「90切り」を目指すゴルファーはまず「80y・90y・100y・110y・120y」といったショートアイアンで確実にグリーンに乗せることができる距離を作っておく事が大切です。
自分が得意な距離を残して安全に攻めることができるようになってくるとコースの攻め方が大きく変わってきます。
得意な距離を残して攻めることで「パーオン」を狙い「パー」を拾っていける様になります。
さらに、この得意距離を100y〜150yまで伸ばすことが出来ると「80台前半」のスコアを狙えるようになって「シングル入り」レベルになっていきます。
❹自分の得意な場所と不得意な場所を明確に知っておく
「90切り」から必要なスキルとして「自分の得意な場所(ライ)」と「不得意な場所(ライ)」を明確にして苦手な場所は避けるように攻める事が必要になります。
練習場では、「良く行くゴルフ場」や「ホームコース」で苦手な場所を避けるイメージをして練習することで、ショットに磨きがかかり安定してスコアを縮めることが出来る様になります。
このイメージトレーニングはコースを回る前に戦略的にマネジメントできるトレーニングになりますから、オススメの練習方法です。
最後に|本気でスコアを伸ばしたい人はレッスンも視野に入れる
この記事では、「90切り」をするために必要なマネジメント術と心構えについて触れてきましたが、どうしてもショットの練習でスキルを磨かないとなりません。
そんな方には、ゴルフレッスンをお勧めしていますが、ゴルフレッスンにも「グループレッスン」と「パーソナルレッスン」の2種類の選択肢がい現在ではあります。
筆者がゴルフを始めた時は「グループレッスン」が主流で、1回の練習でコーチが5分〜10分くらいしか指導してくれませんでした。
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最後になりますが、この記事を読んで下さった方が「90切り」を達成できることを祈念して締めの言葉とさせていただきます。
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