【ショートホールマネジメント】堀川未来夢プロと阿久津未来也プロのマネジメントを大公開!
堀川未来夢プロが運営している「堀川未来夢チャンネル」がYouTube企画にて堀川プロと阿久津プロの担当をスイッチする企画動画を公開しました。
MCは阿久津未来也プロが担当し堀川未来夢プロがゲストとして登場する企画でいわゆる「阿久津未来也チャンネル」として進行しますがアマチュアの方にも参考になるマネジメントが盛りだくさんの内容となっています。
動画は「2024三井住友VISA太平洋マスターズ」の7番ホール『パー3』を舞台に堀川プロと阿久津プロがそれぞれショット前に考えるマネジメントを解説しています。
この記事は堀川プロと阿久津プロのショートホールのマネジメントについて、深掘りしてわかり易くまとめました。
ショートホールでスコアを落としてしまうアマチュアの方の参考になると思いますので最後までご覧頂ければ幸いです。
太平洋クラブ御殿場コースの概要
住所 〒412ー0048 静岡県御殿場市板妻941ー1
TEL 0550ー89ー6222
世界のトッププロからも「あらゆる面でトーナメントコースと呼ぶに相応しいものを兼ね備えている」と高い評価を与えられているコース。
2018年には世界的名設計家リース・ジョーンズ設計×松山英樹プロ監修により改修され日本が世界へ誇る国際水準のトーナメントコースに変貌を遂げました。
距離を伸ばして難度を上げる改修ではなく、バンカーや池といったハザードの形状によって難度を上げる大幅改修となっています。
ティーショットのIP地点を現在のトーナメント基準である280ヤードに設定し直し、グリーン周辺の造形や池の形状などにも多数の変更が加えられています。
また、富士山がより美しく望めるよう大胆に樹木を伐採しています。
プレーすればするほど戦略性の高さやコースの美しさに気付かされる設計となっています。
動画の舞台|御殿場コース「Hole7」Par3
動画ではMC担当の阿久津プロによる7番ホールPar3の紹介からスタートします。
- 距離はさほどない
- グリーン形状が丸い
- グリーン面の高低差は真ん中が高い
- グリーンセンターより左右に流れやすい「馬の背」
- 例年試合ではアゲンストの風が吹いた時に乗せる事が難しくなる
- ピンのポジションに関係なくセンターに乗せることが大事
練習ラウンドのピンポジションは170yとプロゴルファーからしてみればそこまで距離があるホールではないもののグリーン面の形状からアゲンストが吹くと難しくなるホールということの様です。
動画ではアゲンストが吹く中で堀川プロと阿久津プロはどういった事を考えてショットを打つのでしょうか?
堀川未来夢プロの攻略マネジメント
170yのアゲンスト風のコンディションでショットをする前に自身が6番アイアンを選択した理由について堀川プロの説明を下記にまとめました。
- 7番アイアンではアゲンスト風に負けてしまう
- 6番アイアンだと距離が余ってしまう
- ティグラウンドの左足上がりにティアップ
- 少し打ち出し角をつけて風にぶつける
また、自身のティショット解説と併せて風によるクラブ選択の注意点も説明してくれました。
- 8番アイアンを選択する距離の場合
- フォロー風によって大きいと感じた時は9番アイアンに下げることを選択する
- 8番アイアンから9番アイアンに変更することにより打ち出し角度がつく
- ボールが上がることによりフォローが影響しやすく距離の計算がしやすい
- 7番アイアンを選択する距離の場合
- アゲンスト風によって1番手大きい6番アイアンを選択する
- 7番アイアンから6番アイアンになるとロフト角が下がり打ち出しが低くなる
- ボールが低くなることによって風の影響を受けにくくなり飛びすぎる場合がある
アゲンスト風の難しさについて堀川プロから質問された阿久津プロは「任せてください」と一言。
阿久津プロはどのようなマネジメントでアゲンスト風のショットをするのでしょうか?
阿久津未来也プロの攻略マネジメント
堀川プロのティーショットについで阿久津プロがマネジメントとショットの注意点を解説しながらショットに入ります。
ここで阿久津プロのマネジメントポイントをまとめました。
- ピン位置が手前なのでショートサイドになるグリーン手前は避ける
- アゲンスト時のバンカーは目玉になりやすいので手前のバンカーも避ける
- グリーン手前を避けるため下の番手7番アイアンではなく6番アイアンを選択
- 6番アイアンは風のない場合はかなり距離が余る
- 6番アイアンで高い球を打って風にぶつけて距離を落とす
- ピンより奥目を狙う
阿久津プロも自身のマネジメントで条件を決めてショットしましたが、堀川プロも驚くほどのショットを放ちました。
ショット精度の高さに驚いた堀川プロは阿久津プロに「普段はどのように距離を合わすのか?」と「番手間の距離の落とし方・飛ばし方」について質問をしました。
この質問により阿久津プロのクラブ選択の考え方と決めた距離を打つ方法が紐解かれました。
この考え方が非常に秀逸ながら説明が2度に渡って繰り広げられたので纏めてみました。
- アゲンストの時は「5y」刻みで距離を考える
- 打つ番手を最初に選ばない
- ピンまで167yだった今回は打つ距離を「165y」か「170y」か「175y」で考える
- 自分は7番アイアンで「165y」・「170y」・「175y」打つ事ができる
- 風の強さも「±5y」を考慮し強さによっては「±10y」考慮する
- 今回は風も考慮して「175y」を打つ設定をする
- 風の強さ、ピンポジション・グリーンの状態によりボールの高さを決めてクラブ選択をする
今回は6番アイアンで高い球を狙ってショットをしましたが、ピンポジションによっては7番アイアンで「175y」を打つ狙い方も選択肢としてあったそうです。
- アドレスとボールとの距離は普段のショットと変えない
- グリップの握り方も変えない
- 変えているのはボールの位置(普段のアドレスより左・右に寄せる)
- ボールの高さを出す時は普段のアドレスの位置より左側にボールを置く
- ボールを低く出したい時は普段よりボール1個半分右側にボールを置く
ボールの位置だけで弾道をコントロールする事ができるほど練習が必要なのですね。
また、阿久津プロより「アゲンスト風の時に100%・110%のショットで打つことはなく、むしろスイングスピードを落とす方を考える」、「弾道は普段のドローボールではなくストレートフェードを選択する」とコメント。
スイングスピードを落とすのはボールスピン量を減らして風の影響を受けにくくする理由があるそうです。
安全にショットを打ち出すことを優先するマネジメントに堀川プロも納得し阿久津プロに「勉強になりました」と称賛しました。
ショートホールマネジメント
ここまでで、堀川プロと阿久津プロのショット前に考えるマネジメントについて解説してきました。
流石にプロゴルファーと言える以下に平均ストロークが下がらないショットを選択してプレーしている事がご理解いただけたと思います。
男子プロの距離の出し方についても普段のスイングをしながら「ボールの位置」を変更することでコントロールしやすく工夫をしていることがわかりました。
アマチュアの我々には、スイングや飛距離を同じようにすることはできませんが、ホールマネジメントについては参考になるかと思います。
是非、動画を参考にプレーを楽しんでみてください。